今年も試飲会「ひやおろし秋場所」が開幕しました。9月に入ったばかりの第一週に、東京・大阪・神戸・宮城・福島・香川の全国6会場で、酒販店や料飲店などお酒のプロ387名の方々に試飲していただきました。そこで「美味しい」と人気を集めた上位アイテムをご紹介します。サンマやキノコなど、秋ならではの味覚と合わせてお楽しみください。
総評
全体的な傾向としては、まずクリアな印象の酒質が多かったことがあげられます。また、香りも上品な吟醸香を感じさせるものが多く、全体的なレベルアップが一段と進んだ感じです。9月初旬ということもあって、まだ熟度が若いため、第一印象は軽快ですっきり、味わいの広範に、やや粗さが感じられるものも散見されました。しかし、このことは各蔵元で低温貯蔵が徹底されていることを示しています。同時に今年の「ひやおろし」が大器晩成型であることの証しでもあります。これから秋の深まりとともに、さらに美味しさが増していくと思われます。
［日本名門酒会本部 企画部部長 森］
