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審査風景
第9弾となる今回は、ゲスト審査員に酒と食の漫画で人気の漫画家ラズウェル細木さんと、うなぎ専門誌『うなぎ百撰』編集長・堺美貴さんをお招きし、有志加盟店5名と本部スタッフ7名の計14名で相性テストを開催。日本名門酒会本部が選び抜いたうなぎに合いそうな日本酒12アイテムを、常温で、うなぎの蒲焼きに合わせながらブラインドでテイスティングしていきました。合わせたうなぎと山椒についてはこちら▼
審査に参加していただいた有志加盟店とゲスト審査員のコメント▼
（株）高崎屋本店（神奈川県鎌倉市）大木貞雄さん
長い間飲み飽きしない日本酒が、鰻と一緒に楽しむのに合っていました。飛騨山椒は美味です。
（有）かづさや酒店（埼玉県川口市）日下部仁さん
お酒の酸味が一つのポイントに。東のエッジのある酸味や西の穏やかな酸味が、鰻との相性に絡み合ってくる。
（有）秋元商店（東京都狛江市）横山太一さん
日本酒と鰻で合わないというものはありませんでした。甘みのキレイなお酒が面白かった。
半田酒店（東京都台東区）半田英男さん
全体的に鰻に合わないお酒はありませんでした。やはり生モト・山廃系のお酒が特に合うと思います。
（株）ソーヨーリカーショップSOL（千葉県千葉市）北澤誠さん
鰻との相性でここまで比較することが今までなかったため、とても勉強になりました。
（有）月刊日本橋 堺美貴さん
「月刊日本橋」と鰻の専門誌「うなぎ百撰」の編集長。「うなぎ百撰」は昭和59年に鰻にこだわる食味文化誌として創刊され、今年で30周年を迎える伝統のある文化誌。
味の好みはあっても、やはり鰻と日本酒は良く合うと再認識させられました。お酒だけ味わった時と、鰻と合わせた時の印象が随分と違う日本酒もあって、今さらながらおもしろかったです。
漫画家 ラズウェル細木さん
酒飲み庶民の心をくすぐる漫画で人気。第16回手塚治虫文化賞短編賞受賞。代表作に『酒のほそ道』（日本文芸社「週刊漫画ゴラク」連載中）、鰻漫画『う』（講談社「モーニング」連載中）など。
九州の甘いタレと焼き方によって生じるワイルドな鰻の食感と風味をいかに受け止めるかが今回のポイント。強い酒が受け止めるかと思いきや、やさしい酒の方が鰻を包み込んで相性がよかったです。
蒲焼き編ベスト3 !
蒲焼きとお酒、合わせるポイント（by 岡永倶楽部・店長村越）
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うなぎの蒲焼き
・濃厚な甘味を持つタレの味わい
・焦げた醤油の芳ばしい香り
・脂の旨味
・川魚特有のミネラルの風味
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お酒
・タレの濃厚な甘味を受け止めるしっかりとしたボディのあるもの
・タレの甘味やうなぎの脂を適度に切る、しっかりとした酸味とキレを持つもの
・タレの風味を引き立てるスパイシーな風味があるもの
・ミネラルの風味を包み込むような適度な甘味があるもの
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＊お酒について詳しくはこちら
うなぎとの相性の良さを再確認。とろけるような上質の甘やかさと旨味、柔らかな酸のバランスが絶妙で、冷やでもお燗でもいける純米酒です。うなぎの美味しさを引き立て、さらにお酒も美味しくなる、双方がぴたりと一体化するような相性の良さをぜひご堪能ください。
【試飲コメント】
- 米の甘味がふわっと広がり、お酒の酸が脂を流す。お酒の香りがとても良く、鰻のワイルドさを包み込むような感じ。
- 柔らかく深みのある口当たり。旨み際立つ酒質が鰻のコク、脂質との相性抜群。お互いの力具合がちょうどよい。
- ふくよかなお酒、鰻の旨味が口の中で両方が膨らむ。やわらかい甘さに包まれる。
参考本体価格（税込8%)
1.8L・2,544円（税込2,748円）
720ml・1,140円（税込1,231円）
300ml・540円（税込583円）
180ml・370円（税込400円）
＊お酒について詳しくはこちら
「燗酒日本一」としてもおなじみのお酒ですが、うなぎにもばっちり合います。まろやかで深みがありバランスよく、深みのあるコクと旨味と酸味が溶け合い、後味のキレもよし。
【試飲コメント】
- お酒が鰻の香ばしさ、旨さを大きく包み込む印象。鰻の旨味や甘さがさらに引き立つマリアージュ。
- 米の甘味とお酒の酸味が見事に調和をして、まろやかにまとまっている。
- 米のエキスを存分に感じ取れるお酒。コク、なめらかさが鰻の脂質、甘いタレとの相性を抜群に引き立ててくれる。
参考本体価格（税込8%)
1.8L・2,545円（税込2,749円）
720ml・1,273円（税込1,375円）
180ml・382円（税込413円）
＊お酒について詳しくはこちら
純米吟醸の原酒ならでは、濃厚な香りとそれに負けない押しの旨味を持つ逸品。充分な旨味と酸味があるので、味や旨味の濃い料理とも合います。
【試飲コメント】
- お酒と鰻のそれぞれをキレイに引き立たせる。酒はふくよかになり、鰻の香ばしさが鮮やかになる。
- まろやかに味が絡まり互いに高まりあう。米の甘味と鰻のタレが相性よくすんなりマッチ。
- お酒にパンチがあるので、身の部分よりも皮との相性が抜群。
参考本体価格（税込8%)
1.8L・2,683円（税込2,898円）
720ml・1,338円（税込1,445円）
180ml・369円（税込399円）
うなぎに合う酒ベスト3セット
日本名門酒会オリジナル「うな酒 3撰」
うなぎに合う酒上位3銘柄、西の関「手造り 純米酒」、大七「純米 生もと」、梅錦「純米吟醸原酒 酒一筋」の180mlミニボトルをセットに。最高の相性を示した三種のお酒それぞれの、うなぎを合わせたときの抜群の相性や、飲み比べてわかる味わいの違いの面白さを、お楽しみいただけます。トライアル・セットとしてもどうぞ。
＊商品出荷：7月11日
＊限定：100セット
参考本体価格（税込8%)
180ml×3・1,121円（税込1,211円）
日本酒に合わせた鰻と山椒
良質のうなぎを関西風と関東風を合わせた独自の調理法で、北九州小倉の鰻専門店
「田舎庵」の蒲焼き
今回合わせた鰻は、北九州・小倉で人気のうなぎ専門店「田舎庵（いなかあん）」さんの蒲焼き。「田舎庵」のうなぎは、「外はカリッ、中はふっくら」。関西と関東の中間の仕立て方で、さばきは関西流の腹開き、焼きは関西風の直焼きの途中で水を浴びせ、これが蒸しの工程にもなります。天然・養殖にこだわらず全国探してまわって、これぞと思ううなぎを使用しています。無添加の国産丸大豆醤油・本格味醂・砂糖のみを使用し、良質のうなぎの脂が育てた秘伝のタレが、うなぎそのものの美味しさを引き立て、日本酒との相性も抜群です。
標高 800 mの限られた土地で栽培される山椒の驚くほど鮮烈な香味
飛騨山椒「山椒粉」
うなぎの蒲焼きの定番香辛料といえば山椒ですが、この飛騨の「山椒粉」は、従来のイメージを覆す驚くほどの鮮烈な香りと爽やかな辛さを持ちます。奥飛騨の標高800mの限られた地域で栽培される山椒のみが持ちうる、高い香りと、鮮烈な辛味と舌の痺れの刺激、そして後味の爽やかさ。いわばプレミアム山椒とでも言うべき逸品です。
「山椒」には、胃腸を温め、消化を促進する効果があり、漢方では胃腸薬としても用いられています。土用の時期は高温多湿で食欲不振気味。栄養満点でたっぷり脂ののったうなぎを美味しく楽しむには、山椒が欠かせません。さらに、舌を痺れさせ、味覚を鋭敏にするサンショオールの効果で、旨味や甘味をより強く感じるので、うなぎや日本酒の味わいのボリュームが増します。
参考本体価格（税込8%)
10g・476円（税込514円）
