ここがすごい!
薪火の和釜で炊き、木桶で仕込む
手造りと一口に言っても、ここまで昔ながらの手造りに徹している醤油蔵は珍しいかもしれません。原料である国産丸大豆を蒸し煮にするのも昔ながらのかまどの和釜、国産小麦は鉄製の焙烙で人力で丁寧にかきまわしながら煎ります。いずれも火力は薪。柔らかく煮た大豆と煎って砕いた小麦に種麹をつける麹造りも、ベテラン職人が「手麹」と呼ばれる手作業で行います。
もろみが呼吸しやすいようにと、100年以上の年輪が刻まれた木の大桶に仕込まれ、毎日櫂入れをしながら、約2年じっくりと熟成されます。こうして造られた醤油は、大豆の美味しさたっぷりのコクのある濃口醤油。香ばしく懐かしい醤油の香りが広がる逸品です。
もろみが呼吸しやすいようにと、木桶で仕込まれる三ツ星醤油。
バックグラウンド
元禄の頃から変わらぬ醤油と徑山寺味噌造り
創業は江戸時代の元禄年間に遡ります。和歌山県・紀州の御坊で回船問屋を営み、手土産用に醤油や徑山寺味噌(きんざんじみそ)を造っていたのがその始まり。
徑山寺味噌は鎌倉時代に南宋に渡った禅僧・覚心によって伝わり、醤油の原型となったと言われる味噌で、蔵元のある御坊市から一山こえた向こうにその舞台となった興国寺があります。元禄の頃からほとんどかわらぬ手作業で、自然のままに造りあげられる醤油や味噌は、堀口大學を始め、熱心な愛好者をひきつけてやみません。

徑山寺味噌
商品ラインアップ
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