お酒の歳時記

2026.06

プロが選んだうなぎに合う酒2026プロが選んだうなぎに合う酒2026

「プロが選んだうなぎに合う酒」、今回は外伝として
これまでの3強酒をピックアップして掘り下げました

「プロが選んだうなぎに合う酒」、今回は外伝として、これまでの3強酒をピックアップして掘り下げました

にしのせき こうろ いちのくら

*価格は東京標準の参考価格です(2026年6月1日現在)。
地域、配送方法により異なる場合があります。
*商品のお求めは日本名門酒会加盟の酒販店まで。

貴重なうなぎを美味しい日本酒とともに

完全養殖うなぎの蒲焼きが市場に出て沸き立った2026年
今年の夏の「土用丑の日」は7月26日(日)。
いまだ希少価値の高いうなぎですが、せっかくいただくのなら、
美味しさを最大限に引き出してくれるお酒と一緒にぜひ。

完全養殖うなぎの蒲焼きが市場に出て沸き立った2026年、今年の夏の「土用丑の日」は7月26日(日)。いまだ希少価値の高いうなぎですが、せっかくいただくのなら、美味しさを最大限に引き出してくれるお酒と一緒にぜひ。

夏の「土用丑の日」といえばうなぎですが、実際、どんなお酒がうなぎに合うのか、日本名門酒会では2006年から毎年、有志加盟店やうなぎや日本酒に造詣の深い方々をお招きして、本部スタッフとともに相性を審査してきました。通算19回目にあたる今年は、「うなぎに合う!」と高評価を得ている最強の3酒にスポットライトを当てました。

取り上げたのは、11年連続1位に輝き2017年から殿堂入りを果たした「西の関 手造り純米酒」、4年連続1位の「香露 特別純米酒」、2年連続1位の「一ノ蔵 四段仕込 特別純米酒」。この3酒をそれぞれ常温とお燗(40℃〜45℃)でうなぎの蒲焼きと合わせ、その相性の良さを本部スタッフで掘り下げていきました。

田舎庵2
先代・緒方弘氏

田舎庵1
田舎庵 小倉店

今回、合わせたうなぎは、北九州市小倉で昭和元年に創業した老舗「鰻料理 田舎庵」の「酒屋の鰻 鰻蒲焼き」。「田舎庵」3代目緒方弘氏は、うなぎに関する知識量と技量から、有名な鰻専門店も薫陶を受けるなど「鰻の神様」と呼ばれ、現在は4代目緒方大氏が受け継いでいます。独特の焼きの技術でうなぎ本来の旨味を最大限に引き出し、皮目はパリッと、中はふっくら香ばしく。「酒屋の鰻」はその美味しさをパックに封じ冷凍でお届けする数量限定商品です。お求めは取り扱いのある日本名門酒会加盟店にて。


夏の「土用丑の日」とうなぎ

夏の「土用丑の日」といえばうなぎ。1年でいちばん暑いと言われるこの日にうなぎを食べる習慣が定着したのは江戸時代のことで、一説には平賀源内が考案した広告戦略がきっかけとも言われていますが、真偽のほどは定かではありません。

なにはともあれ、うなぎは夏の伝統スタミナ食として愛されてきました。万葉集の大伴家持も  石麻呂に吾物申す夏痩によしと云ふものぞむなき取りめせ と、夏痩せした友人にうなぎを勧めています。東洋医学ではうなぎには強精強壮作用があるといいますし、実際、疲労回復にきくビタミンB1も豊富に含まれているとか。

稚魚の不漁が伝えられ、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されるなど、うなぎを巡る環境は厳しい状況が続いていますが、完全養殖うなぎの蒲焼きが市場に投入されて光明も差し込んでいます。土用丑の日は、日本伝統の食文化であるうなぎをめぐる未来も考えながら、せっかくのうなぎに巡り会ったなら、大切に、美味しくいただきたいもの。その美味しさを最上級に引き出してくれるお酒を、ご紹介します。

うなぎとお酒を合わせる楽しみ

一口にうなぎの蒲焼きと言っても、うなぎそのものの質はもとより、焼き加減、タレの味、山椒・山葵などの薬味の種類でさまざまな味わいに変化します。ここでご紹介する結果はとある名店のうなぎと合わせた結果にすぎませんので、あくまで参考として、ぜひ御自身でお試しを。

今や貴重なうなぎだからこそ、ぴったり合うお酒で最大限の美味しさを引き出して、じっくりお楽しみください。また、合わせるお酒によって、同じうなぎが見せる表情の違いを楽しんだり、蒲焼き風に調理した他のお魚やお肉と合わせてみるのも面白いと思います。

「プロが選んだ 鰻に合う酒」2026 最強3酒を掘り下げ!

殿堂入

西の関「手づくり純米酒」純米[大分]

うなぎとの相性の良さで11年連続No.1&のち殿堂入り!
お燗にするとさらにすごい、みごとな鰻酒

うなぎとの相性の良さで11年連続No.1&殿堂入り! お燗にするとさらにすごい、みごとな鰻酒


「うなぎに合う酒」審査の初回からうなぎとの相性の良さで10年以上不動の一位に輝き続け、殿堂入りした「西の関 手づくり純米酒」。とろけるような上質の甘やかさと旨味、柔らかな酸のバランスが絶妙で、冷やでもお燗でもいけるお酒です。うなぎの旨味とタレの甘味に酒のふくよかな旨味が一体化しさらなる高みに登る、圧倒的な相性の良さをぜひご堪能ください。

[常温で]

  • 舌にのった感じがいちばん柔らかく、昔よりブラッシュアップされて後味がきれいに。鰻を引き立てながらも酒の美味しさがしっかりと感じられる
  • 鰻との一体感があり、鰻も美味しくなり、酒ももう一杯欲しくなる好相性

[お燗にすると]

  • お酒を合わせることで鰻の美味しさの解像度があがる
  • 鰻の味がより繊細に品良く感じられる。余韻も心地よく、鰻を主役にしてくれる名脇役
  • 燗することで旨味をストレートに感じ、鰻との相性が格段に上がる

第1位

香露「特別純米酒」 特別純米[熊本]

4年連続1位! 軽い熟成香、甘味と酸味が一体化した厚みのある味わいで、うなぎをさらに美味しくさせる

4年連続1位! 軽い熟成香、甘味と酸味が一体化した厚みのある味わいで、うなぎをさらに美味しくさせる


吟醸造りを牽引してきた9号酵母発祥蔵の、厚みがあり豊かな味わいの特別純米酒。甘味・旨味がしっかりある味わいながら、ほどよい酸味があり、後切れキレよく、ぬる燗にしても楽しめます。旨味・酸味のバランスが良く、軽い熟成感のある味わいが、うなぎの蒲焼きの美味しさをトータルに引き出してくれます。

[常温で]

  • 鰻をさらに旨くさせ、もう一口、と次の鰻が欲しくなる。爆発的な旨味の相乗効果がある
  • 以前より力強さや奥深さが和らいでフレッシュ感が増したお酒の、ほどよい熟成感が、タレの旨さや皮や焼き目の香ばしさに寄り添い好バランス
  • 香露自体にタレの要素があって、鰻と共通する部分がある。鰻を口に含むと、酒が若返る印象
  • 軽い熟成香、甘味と酸味が一体化した厚みのある味わいのお酒は、鰻と合わせることでひとつの料理が完成するような、「これぞマリアージュ」という驚きがある

[お燗にすると]甘さがブーストされ、鰻よりもしっかりした味わいの食材が似合う感じ

第1位

一ノ蔵「四段仕込 特別純米酒」 特別純米[宮城]

2年連続1位! 甘味と旨味が溶け合うキレイで品良い味わいが、うなぎの美味しさを引き立てる


宮城の銘醸蔵の、お米由来の風味を充分に楽しめるよう醸された特別純米酒。きれいな甘さと柔らかで品良い旨味、後味に心地よい余韻が広がり、冷やでもお燗でも楽しめます。上品でやわらかな味わいがうなぎに寄り添い、お互いの美味しさを引き立て合います。

[常温で]

  • タレの甘味とお酒の甘味がよく合う。後口もキレイで鰻を引き立てる
  • 日本酒が苦手な人の多くは、熟成感やカラメル香が苦手だが、この酒にはそれがない。若い人やふだん日本酒を飲まないけど鰻を美味しく食べたい人の入門編となる酒
  • なめらかな甘味と旨味にトロミすら感じ、鰻のボリューム感とピッタリ合う
  • 繊細な味わいの鰻には、ある程度ボリューム感もあって米の旨味や甘味のあるタイプと相性が良い。なめらかな甘味と旨味が自然に溶け合い、欠点の見つからないこの酒との相性は抜群

[お燗にすると]酸が立つので口中の脂を切ってくれる/鰻の蒲焼き単体なら常温のほうが相性が良い印象。うな重なら燗も合いそう

 
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