この夏も、フレッシュさと適度な滑らかさをお楽しみいただくため、1回だけ火入れした「瓶貯蔵」か「生貯蔵」のお酒をお届けします。

一般的な日本酒は、出荷されるまでに2回、火入れが行われます。新酒ができたときに一度殺菌加熱をし、大きなタンクで貯蔵熟成させ、出荷の際にもう一度、加熱殺菌をしながら瓶詰めします。日本酒は加熱殺菌をすることで、品質的に安定しますが、反面、加熱するたびに、香りの成分は揮散し、酸化が進み、味わいも軽やかさを失い、熟度も増します。

一方、「瓶貯蔵」や「生貯蔵」では、この加熱殺菌のための加熱を1度だけ行います。「瓶貯蔵」では新酒を加熱殺菌しながら瓶詰めし、瓶に詰めた状態のまま貯蔵し、出荷します。「生貯蔵」では、生酒のまま貯蔵していたお酒を、出荷前に加熱殺菌します。

火入れが1回で済む「瓶貯蔵」や「生貯蔵」では、より香り高く、軽快でメリハリのある味わいをお楽しみいただけます。また、濾過の回数も減るため、お酒の持っているポテンシャルを存分に発揮でき、それぞれの個性が際立ちます。

＊まれに、瓶の底に沈殿物が生じたり、うっすらと濁ったように見えたりすることがありますが、これはお酒の中に含まれるタンパク質が、加熱時の熱で変性したもので、香味、および人体にはまったく影響はありません。通常は、出荷前の濾過で取り除きますが、瓶貯蔵はこれをしませんので、お酒本来の風味をお楽しみいただけます。

おつまみ付きコースでは各地の純米酒と、蔵元地元で愛されている酒肴をセットで、毎月1回お届けします。蔵元推薦の美味しいおつまみは、知る人ぞ知るご当地グルメと出会う、良い機会にもなるかと思います。

お届けするお酒は、夏らしい味わいの頒布会オリジナル酒。暑い季節に楽しんで、お酒も肴もともに美味しさがいっそう増す組み合わせになっています。

お酒と肴、同じ風土で一緒に育ってきたもの同士、その相性の良さは言うまでもありません。食と合わせることで、お酒の良さを再発見することもあるかと思います。