お酒の歳時記

2015.06

プロが選んだ鰻に合う酒2015

うなぎに合う酒2015ベスト3

プロが選んだうなぎに合う酒。
第10回となる今年は
うなぎと酒をめぐる
多彩な顔ぶれの方々を審査員にお迎えし
うなぎと相性が良いと思われるお酒11種類を
常温で蒲焼きと合わせ
相性テストを行いました。
うなぎに合う酒ベスト3がこちら!

*価格は東京標準の参考価格です(2015年6月1日現在)。地域、配送方法により異なる場合があります。
*商品のお求めは日本名門酒会加盟の酒販店まで。
商品のお問い合わせはこちらから

審査風景

酒とうなぎの相性を求め続けた10年間。第10回となる今回は、本部スタッフと有志加盟店の他に、10年間不動の一位を記録し続けた西の関蔵元や、合わせたうなぎを提供していただいた鰻屋「田舎庵」、そこのタレに使用されて白扇みりん蔵元、うなぎ専門誌『うなぎ百撰』編集長など、計14名の多彩な顔ぶれで審査に挑みました。合わせたお酒は日本名門酒会本部が選び抜いたうなぎに合いそうな日本酒11アイテム。これを、常温で、うなぎの蒲焼きに合わせながらブラインドでテイスティングしていきました。

試飲風景1 試飲風景2

合わせたうなぎclick!

良質のうなぎを関西風と関東風を合わせた独自の調理法で
北九州小倉の鰻専門店「田舎庵」の蒲焼き


今回合わせた鰻は、北九州・小倉で人気のうなぎ専門店「田舎庵(いなかあん)」さんの蒲焼き。「田舎庵」の緒方専務には審査にもご参加いただきました。「田舎庵」のうなぎは、ふっくらした焼き上がりと香ばしい風味が魅力。関西と関東の中間の仕立て方で、さばきは関西流の腹開き、焼きは直焼きの途中で水を浴びせ、これが蒸しの工程にもなります。天然・養殖にこだわらず全国探してまわって、これぞと思ううなぎを使用しています。このうなぎの美味しさを引き立てるのが、無添加の国産丸大豆醤油・本格味醂・砂糖のみを使用して、良質のうなぎの脂が育てた秘伝のタレ。日本酒との相性も抜群です。


「田舎庵」のタレに使用されている本みりんは、白扇酒造(株)の『白扇 3年熟成本みりん』が使用されています。白扇酒造蔵元には審査にも参加いただきました。

参考本体価格(税込8%)
1.8L・2,440円(税込2,635円)
500ml・730円(税込788円)


審査員の皆様のコメントclick!

(有)河内屋(東京都文京区)土井弘輔さん

日本名門酒会加盟店

ディスカッションがとても印象的でした。14名それぞれの意見がとても勉強になりました。大変貴重な時間でした。


(有)つぶらや(東京都国立市)圓谷 修平さん

日本名門酒会加盟店

これだけ多種の日本酒と鰻を合わせられる機会は初めてだったので、とても勉強になりました。


(株)検校(東京都中央区)伊藤彰洋さん

日本名門酒会加盟店

同じうなぎと異なる11種類のお酒と飲み比べる機会をいただきありがとうございます。これだけのお酒にもかかわらず、それぞれの相性と味わいの違いが楽しく学べました。


(有)月刊日本橋 堺美貴さん

「月刊日本橋」と鰻の専門誌「うなぎ百撰」の編集長。「うなぎ百撰」は昭和59年に鰻にこだわる食味文化誌として創刊され、今年で30周年を迎える伝統のある文化誌。

味の好みはあっても、やはり鰻と日本酒は良く合うと再認識させられました。お酒だけ味わったときと、鰻と合わせたときの印象が随分と違う日本酒もあって、今さらながらおもしろかったです。


(有)田舎庵 緒方大さん

今回の試飲に使用したうなぎをご提供いただいたうなぎ専門店「田舎庵」専務。

酒と鰻の相性テスト等に参加するのは初めての体験でしたが、非常に勉強になりました。


白扇酒造(株)加藤 祐基さん

「田舎庵」の蒲焼きのタレに仕様されているみりん「白扇 3年熟成本みりん」の醸造元。

うなぎもとても美味しく、お酒も採点のつけ方が難しいくらいハイレベルなものばかり。何度も試飲をしているうちにかなり酔ってしまいましたが、とても楽しく鰻とお酒をいただけました。このように鰻と日本酒をじっくり味わったことがなかったのですが、やはり伝統の鰻に日本酒は合うと実感しました。


プロが選んだうなぎに合う酒2015 ベスト3 !

第1位

10年連続No.1! うなぎに合う酒の「横綱」
西の関「手造り純米酒」純米[大分]

10連覇を達成した「西の関」蔵元・萱島常務のコメントclick!

萱島酒造(有)常務取締役 萱島徳さん

第10回「プロが選んだうなぎに合う酒」コンテストで10年連続1位をいただくことができました。まことにありがとうございました。1回目、2回目……と毎年1位をいただいてまいりましたが、回を重ねるごとに緊張感とプレッシャーがありました。しかし今年もたいへん高い評価をちょうだいし、1位を獲得することができ、本当に嬉しく思っております。
審査員の皆様の評価にもございましたが、うなぎの旨味が弊社『西の関 手造り純米酒』のしかりとした味と一体化し、お互いを引き立て合う感じが高評価をいただいたのではないかと思います。
私も今回初めて審査に参加させていただきましたが、選抜されたお酒はすべて高いレベルにあり、優劣をつけるのに審査員の皆様も苦労されたご様子でした。さすが日本名門酒会のお酒だと再確認したところです。
また、今回使用されました北九州の田舎庵様のうなぎの素晴らしさには感動いたしました。皆様も機会がございましたら、ぜひご賞味くださればと思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


とろけるような上質の甘やかさと旨味、柔らかな酸のバランスが絶妙で、冷やでもお燗でもいける純米酒です。うなぎの美味しさを引き立て、さらにお酒も美味しくなる、双方がぴたりと一体化するような相性の良さをぜひご堪能ください。

【試飲コメント】

  • お酒とうなぎの一体感を強く感じる。強調するというよりは手と手をつなぐイメージ。余韻が長い。
  • 日本酒のなめらかさとコク、うなぎの濃醇さとの相性が絶妙。お互いの良いところを引き立て合う。
  • うなぎの旨味を酒が引き立てる。余韻が長く旨味が残り、もう一回食べたくなる。
  • うなぎの香ばしさ、旨味、タレとの調和がみごと。両方の旨味を引き出す印象。

参考本体価格(税込8%)
1.8L・2,544円(税込2,748円)
720ml・1,140円(税込1,231円)
300ml・540円(税込583円)
180ml・370円(税込400円)


第2位

うなぎの旨味をまろやかな酒が包み込む
大七「純米 生モト」生モト純米[福島]

大七「純米 生モト」
*お酒について詳しくはこちら

「燗酒日本一」としてもおなじみのお酒ですが、うなぎにもばっちり合います。生モト造りに秀でる蔵の、定番・生モト純米酒。

【試飲コメント】

  • 酸味がうなぎの脂分や全体の味わいをサッと洗い流してくれる。後味がスッキリする。
  • 鼻から抜けるお酒の香りも良く、うなぎの邪魔をしない。酸がなめらか。
  • うなぎの旨味をお酒が包み込むように、やわらかく引き立てる。ふくよかに旨味があがる。
  • 口中でもとろみを感じる。おだやかでしっかりとした酸が脂をスッキリさせる。余韻も長い。

参考本体価格(税込8%)
1.8L・2,545円(税込2,749円)
720ml・1,273円(税込1,375円)
180ml・382円(税込413円)


第3位

山廃のやわらかな酸がうなぎを引き立てる
飛良泉「山廃純米酒」山廃特別純米[秋田]

飛良泉「山廃純米酒」
*お酒について詳しくはこちら

山廃造りにこだわる秋田の老舗蔵の大定番。すっきりした香りと深い味わいの山廃特別純米酒です。

【試飲コメント】

  • お酒の強い旨味とうなぎの肉厚な旨味が、お互いに引き立て合う相性。
  • 酸が脂を包み込み、スッキリ。余韻も長くお酒の味もしっかりしている。
  • 山廃特有の酸とうなぎの甘味のバランス◎。互いのコク、旨味を引き出し高め合う。どちらも美味しく感じる。
  • うなぎの香ばしい旨味と参照の香り、お酒の香り、それぞれが引き合うイメージ。

参考本体価格(税込8%)
1.8L・2,800円(税込3,024円)
720ml・1,550円(税込1,674円)
180ml・390円(税込421円)


うなぎに合う酒ベスト3セット
日本名門酒会オリジナル「うな酒 3撰」

うなぎに合う酒上位3銘柄、西の関「手造り 純米酒」、大七「純米 生もと」、飛良泉「山廃純米酒」の180mlミニボトルをセットに。最高の相性を示した三種のお酒それぞれの、うなぎを合わせたときの抜群の相性や、飲み比べてわかる味わいの違いの面白さを、お楽しみいただけます。トライアル・セットとしてもどうぞ。

*商品出荷:7月10日
*限定:100セット

参考本体価格(税込8%)
180ml×3・1,142円(税込1,233円)


うなぎをさらに美味しくする名脇役三選

せっかくのうなぎをより美味しく楽しめる、名脇役の食品三品をご紹介。

標高 800mの限られた土地で栽培される山椒の驚くほど鮮烈な香味
飛騨山椒「山椒粉」


うなぎの蒲焼きの定番香辛料といえば山椒ですが、この飛騨の「山椒粉」は、従来のイメージを覆す驚くほどの鮮烈な香りと爽やかな辛さを持ちます。奥飛騨の標高800mの限られた地域で栽培される山椒のみが持ちうる、高い香りと、鮮烈な辛味と舌の痺れの刺激、そして後味の爽やかさ。この「香り・辛さ・痺れ」が損なわれぬよう、こだわりの製法で仕上げた山椒粉です。いわばプレミアム山椒とでも言うべき逸品。
「山椒」には、胃腸を温め、消化を促進する効果があり、漢方では胃腸薬としても用いられています。土用の時期は高温多湿で食欲不振気味。栄養満点でたっぷり脂ののったうなぎを美味しく楽しむには、山椒が欠かせません。さらに、舌を痺れさせ、味覚を鋭敏にするサンショオールの効果で、旨味や甘味をより強く感じるので、うなぎや日本酒の味わいのボリュームが増します。

参考本体価格(税込8%)
10g・476円(税込514円)


うなぎとの定番の組み合わせに、本場奈良の酒蔵が作った奈良漬を
春鹿「奈良漬」(瓜・胡瓜)


うなぎに奈良漬けは、明治時代から定番の組み合わせ。酒粕を使った「奈良漬」は、うなぎの脂っぽさを切る効果があり、舌を一度リセットしてから再度、うなぎの脂分を楽しんだり、食後の口中に残る脂っぽさを流したり、いいアクセントになってくれます。また、近年の研究によると、奈良漬に含まれる抗酸化物質メラノイジンには、ビタミンやミネラルの吸収を助ける働きがあり、スタミナ源として愛されるうなぎの栄養分を、さらに効率よく吸収する手助けをしてくれます。
ここでご紹介するのは、奈良の「春鹿」蔵元がつくる「奈良漬」。酒蔵だからこそできる贅沢な踏み粕(純米から吟醸クラス)を使用し、国産の瓜と胡瓜を原料に、じっくり時間をかけて無添加で漬け込んだ、本場奈良の奈良漬です。歯触りの良さと、甘さの少ない複雑で深い旨味が魅力。奈良の歴史を感じさせる逸品です。

参考本体価格(税込8%)
各220g・860円(税込929円)


出汁香るふっくら「う巻き」をご家庭で
土佐食「だし巻き卵の素 甘口醤油仕立」


【材料】生卵Lサイズ3個、土佐食「だし巻き卵の素」45g・1袋、うなぎの蒲焼き適量
【作り方】
1)うなぎの蒲焼きをお好みのサイズにカットし、温めて、よくタレを絡ませておく
2)生卵3個に「だし巻き卵の素」を1袋加えて混ぜる
3)出汁巻き卵を焼く要領で、ひと巻目の中心にうなぎをのせ、あとは通常通り焼き上げる

うなぎの蒲焼きを卵でまいた「う巻き」は、子供も大人も喜ぶ嬉しい一品。出汁の旨味と卵のやさしい甘味、うなぎの旨味とタレの味が渾然一体となって口の中でふくらみます。
出汁巻き卵で作る料亭の味を家庭で気軽に味わえる、「だし巻き卵の素」をご紹介。旨味が濃厚な土佐清水産宗田鰹節からじっくり取った出汁をベースに、調味料を合わせただし巻き卵の素です。本品一袋にLサイズの卵3個を混ぜ合わせて焼き上げるだけ。ご家庭で手軽に本格的な味を楽しめます。

参考本体価格(税込8%)
45g×5(1袋45g 5袋入り)・360円(税込389円)


 
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