◆三陸石巻の美味しさを詰めた缶詰

石巻漁港にあがる三陸魚介を新鮮なうちに

親潮と黒潮がぶつかる三陸沖は世界三大漁場の一つと言われ、中でも宮城県金華山沖で獲れる上級のサバやギンザケ、カツオは、金華サバや金華ギン、金華カツオと呼ばれるブランド魚として珍重されています。木の屋石巻水産では、石巻や女川の漁港に揚がるこうした魚介を、新鮮なうちに加工し製品にしています。

鯨食文化の保存と継承

また、特筆すべきは日本の伝統である鯨食文化の保存と継承に努めていること。石巻市には日本で五港しかない捕鯨基地の一つ鮎川漁港があり、調査捕鯨と沿岸捕鯨で水揚げされた鯨を使った商品を開発しています。近年では捕鯨問題が浮上し鯨食文化の消失が危惧されていますが、「木の屋」ではその保存と継承に努め、鯨大和煮缶は創業以来変わらぬロングセラーになっています。

素材のナチュラルな美味しさを引き出す調味料

良質な素材の美味しさを活かすため、調味料にもこだわっています。醤油には地元・石巻市の（株）高砂長寿味噌本舗の、モロミを12ヵ月以上熟成させた深くマロミがあり旨味も多い本醸造醤油を使用。また、砂糖には、喜界島の糖度の高い良質なサトウキビを原料にした、製成していない原料糖である粗糖。塩は讃岐の天日塩。食品添加物は加えず、ナチュラルな味付けで、素材本来の美味しさを引き立てています。

日本有数の水揚げ高を誇る宮城県石巻漁港。その港内にある「木の屋石巻水産」は、港に水揚される、金華さば・真いわし・小女子・花こえび（オキアミ）など三陸の新鮮な魚にこだわった水産加工品を製造・販売しています。魚介類は「鮮度が命！」をモットーに、最も美味しくなる旬の時期の素材を厳選し、その日のうちに加工、缶詰にしています。また、鯨食文化の保存と継承にも努め、鯨の大和煮缶は創業以来のロングセラーとなっています。

◆震災を超えて

2011年の大震災では工場・社屋すべてを津波で失う甚大な被害を受けました。鯨缶を模した巨大タンクの倒壊した姿をご記憶の方も多いかと思います。幸い社員に人命被害はなく、震災の半年後には他県の工場の協力を経て生産を再開。2013年には本社工場と美里工場の二つの新工場が完成し、石巻の水産加工業復興の一翼を担っています。