お酒の歳時記

本格焼酎・泡盛

本格焼酎・泡盛 夏のダレヤメ

“ダレヤメ”とは鹿児島の方言で、
ダレ=疲れ、ヤメ=とる、で「晩酌」の意味。
オン・ザ・ロックもいいけれど、本格焼酎・泡盛の故郷の南国には
暑い盛りを健やかに過ごすための飲み方の知恵がありました。

本格焼酎・泡盛Index

──────── 夏のダレヤメ ────────

ゆる割り:60度のお湯で割る人肌お湯割り
とろとろ高濃度:ガツンと汗引くヒンヤリ&とろり

ゆる割り:60℃のお湯で割る人肌お湯割り

暑さに疲れた体には、50〜60度のぬるめのお湯で割る「ゆる割り」を。〈夏のぬる燗〉と一緒ですが、体温に近い温度の「ゆる割り」は、弱った身体に負担をかけません。短時間で血流がよくなるため、消化作用も高まり、胃にも優しい飲み方です。

通常の80℃〜90℃のお湯で割るお湯割りと比べると
・圧倒的にマイルドなバランス
・やさしく、カドのとれた旨味
・猫舌の方もストレスなく口中に運べる
など、焼酎・泡盛の風味も崩れず、優しい味わいを楽しめます。

簡単!ゆる割りの作り方


60℃のお湯4に対して6の焼酎を注ぐと……→


約40℃のゆる割りのできあがり

55〜60度のお湯を適量グラスに注いだあとに、適量の焼酎・泡盛を注ぎます。焼酎と約60℃のお湯を6:4の"ロクヨン"で割ったとき、飲用温度は約40度。清酒の人肌燗と同様で体温に近い状態のお湯割りとなります。

*60度のお湯:最近のポットには赤ちゃんのミルク用に60度という保温設定があるので、これを活用すると手軽に「ゆる割り」が楽しめます。

おすすめの酒

アルコール度数20〜30度の本格焼酎・泡盛。いろんな原料のものでお楽しみを。

トロトロ高濃度:ガツンと汗引く、ヒンヤリ&トロリ

「蔵元見学のお客様が汗をかいたときに、汗を引かせるために原酒を舐めてもらいます」とは「さつま五代」の山元酒造さん。アルコール度数の高い本格焼酎・泡盛には汗を引かせる効果があるようです。

もともと本格焼酎・泡盛は身体を冷やす陰性の飲み物として知られています。ならばさらに陰を極め、ギンギンに冷やしてしまいましょう。アルコール度数の高い本格焼酎・泡盛をフリーザーで冷やし、見た目も舌触りもクールに。ヒンヤリ&トロリとした感触を楽しみながら、一気にクール・ダウンを。

楽しみ方

ステアして急速に冷やすか、フリーザーでギンギンに冷やして飲むと、アルコールのトロリ感が楽しめます。アルコール度数が高いので飲みすぎはくれぐれも禁物。舐めるように少しずつお楽しみください。

おすすめの酒

アルコール度数40度前後の本格焼酎・泡盛。

 
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