浦霞 Urakasumi◆

 旧年中は弊社商品をご愛顧頂き誠にありがとうございました。

 二〇〇四年を振り返りますと、新潟県中越地震や相次ぐ台風の上陸など、多くの災害に見舞われた年でありました。名門酒会加盟蔵元や加盟店、並びに日頃よりご愛飲頂いてます消費者の方々の中にも被災された方がいらっしゃることと思います。心中よりお見舞い申し上げます。

 日本名門酒会にとりましては発足三〇周年の節目の年にあたり、両国国技館での全国大会は大変な盛会となりました。台風の中での会場のあの熱気にびっくりするとともに、大変心強く、また嬉しく思いました。これも日本名門酒会関係者が一体となり、三〇年間地道に活動を重ねた結果のあらわれであると思っています。

 他方業界全体に目を転じますと、乙類焼酎を始めとする他酒類の台頭により、日本酒にとってますます厳しい状況となった一年でもありました。しかしながら、弊社といたしましては「本物の酒を丁寧に造って丁寧に売る」の方針に変わりはありません。消費者の嗜好は今後も移り変わっていくと思われますが、だからこそ「日本酒はどうあるべきか」という本質がいっそう問われることになると思われます。

 私どもは日本の伝統文化である日本酒を通じて、皆様の生活に安らぎや潤いを与えられる存在であり続けられるよう、品質向上を常に目指したゆまぬ努力を行い、皆様のご期待に添えるよう精進してまいりたいと思います。

 本年も引き続き倍旧のご厚情を賜りたくお願い申し上げますとともに、一層のご指導ご鞭撻を宜しくお願いいたします。

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