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お酒の歳時記
2004. 06
 ◆今月の肴◆ 夏の生酒に合う料理

ムシムシする不順な天候に、
体調を崩したり、ダルかったりするこの季節。
爽やかな<夏の生酒>と、
夏に美味しいゴマを使った料理で、
疲れ気味の身体にパワーを充填いたしましょう。
(取材協力/岡永倶楽部)

クジラのゴマ衣揚げ▼
コンニャクそばサラダ▼
 ●クジラのゴマ衣揚げ
     VS. ボリュームのある原酒系「米鶴 純米吟醸 無濾過生原酒」
参考小売価格/
1.8L・3,150円
720ml・1,544

 体力回復にはまず食べること、というわけでゴマの香ばしさが食欲をそそる一品をご紹介。竜田揚げ風に醤油・みりん・ゴマ油・しょうがを合わせたタレに1時間ほど漬けおき、水気を切って片栗粉をつけ、卵白をつなぎにゴマをまんべんなくまぶして、揚げます。食べる直前に、さっとレモンをひとふり。

 プチプチカリカリとはじけるゴマの食感も楽しく、ゴマの香ばしさと甘み、レモンの酸味、味のしっかりしみこんだ肉の旨みとケモノ感のある香り、見事なコンビネーションも素晴らしく、噛みしめるだけで元気になるような気が。クジラ肉でなくても、牛肉やマグロを使ってもOK。「マグロを使うなら、ニンニクでコクをプラスするといいかもしれません」とは村越店長。

 揚げ物との相性もいい<夏の生酒>ですが、味も香りも濃い料理にふさわしく、ここで合わせたのは原酒系。米鶴の「純米吟醸無濾過生原酒」。フルーティな吟醸香も麗しく、洋ナシ体型の女性のようにふっくらとしたボリューム感のあるお酒です。

 一見、香りが邪魔をしそうですが、料理と合わせると、その香りがスッと引き、ゴマや肉の香りを最後のひと噛みまで楽しませてくれるから、あら、不思議。かつ、お酒そのものの甘みが抑えられさらにすっきりと飲め、返す刀でゴマの甘さを引き立ててくれるいい相性。料理のパワフルさを包容力のあるお酒が穏やかになだめてくれ、食欲増進&元気をもらえるカップリングです。


 ● コンニャクそばサラダ
     
VS. 穏やかな純米酒「天寿 純米生酒」
参考小売価格(税込)/
720ml・1,365円

 薄着になって「この腹はヤバイ」と愕然としている方にもおすすめ、コンニャクを使ったサラダをご紹介。冷やし中華感覚でゴマダレでいただきます。さっぱり感に加えて、ゴマのコクが奥行きを加えて、味覚的にも満足する仕上がりになります。

 ポイントは臭みのない美味しいコンニャクを使うこと。上質な刺身コンニャクだとなお美味ですが、茹でてあっても結構。ここで使っているのは岐阜県・串原村産のコンニャクそば。お好みの野菜をちりばめ、ボリュームが欲しければ棒々鶏風に蒸し鶏をさいたものをトッピング。一からごまだれソースを作るのが面倒なら、市販のゴマダレ・ドレッシングをかければできあがり。

 合わせるなら、すっきり系のお酒を。とはいえ、ゴマの香りやコクに見合う、ある程度しっかりした味を持つお酒がおすすめ。そこで「天寿 純米生酒」。透明感のある落ち着いて穏やかな味わいにホッとするお酒です。飲み始めは「ちょっと固いかしらん」と感じますが、付き合ううちにフトコロの深さを際限なく見せてくれる、ムコにでもしたい誠実な実力派。

 さてその落ち着いて穏やかな味わいは、ゴマダレの風味とトーンが見事にマッチ。ゴマダレのねっとりと舌にひっかかる感じを、きれいに洗ってくれて、すっきり感も2倍増し。なお嬉しいことに「『米から育てた純米酒』系は、飲み疲れしませんね」の店長の言葉通り、疲れたからだに優しい味を持続させてくれます。

 
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