日本名門酒会

2022夏の頒布会 夏を楽しむ「爽快純米酒」
〜ウチ飲みでゆったり旅気分〜


第2回
7月

ちょうきゅう じゅんまいしゅ

兆久 純米酒

[和歌山県海南市]


究極の食中酒を目指して、香りフレッシュで後口軽快な純米酒

1800ml 720ml
1.8コース720mlコース

生貯蔵酒

  • 【予定値】
  • 原料米/秋の詩(滋賀県)・出羽燦々(山形県)・山田錦(兵庫県・徳島県)
  • 精米歩合/65%
  • 仕込水/藤白山系伏流水
  • 酒母/普通速醸酛
  • 酵母/きょうかい901号
  • アルコール度/15度
  • 日本酒度/+3.5(予定)
  • 酸度/1.4(予定)
  • アミノ酸度/1.1(予定)
  • 杜氏/武田博文(能登杜氏)


蔵元外観

蔵元について 今回の頒布酒の中で、『兆久』の蔵元は一番海に近い蔵元です。熊野古道が通り、古くから京都と南紀白浜の湯治場の中継地として栄えてきた海南市にて、昭和7年(1932年)に醤油の蔵元として創業。関西で初めて「薄口醤油」を開発し、和歌山県屈指の醬油メーカーとなりました。戦後は梅酒や酎ハイのベースとしてお馴染みの甲類焼酎(正式には連続式蒸留焼酎)で評価を高め、現在では、梅酒、清酒醸造をメインにした総合酒類メーカーへと成長しました。

ここ10年で小仕込みへ方向転換し、量よりも質を目指して、少量でも付加価値が高い酒にこだわった酒造りを行っています。近年、様々な蔵で研鑽を積んだ能登杜氏・武田博文氏が杜氏に就任し、酒質に磨きがかかってきています。武田杜氏の酒造りのテーマは「究極の食中酒」です。


武田博文杜氏、中野幸治社長

蔵元が考える"爽快"なお酒とは……

フレッシュな香りと後口が軽快なお酒

フレッシュさを出すために、生の風味を感じることができる生貯蔵酒としました。また、後口を軽快にするために、掛米に滋賀県が開発した大粒で溶解性のいい一般米「秋の詩」と、フレッシュさとキレを強調するために「出羽燦々」(山形県)を用い、味わいにふくらみを持たせるようにしました。初めてのチャレンジとして酒米「吟おうみ」と「コシヒカリ」を両親にもつ「秋の詩」を使い、旨味のあるキレの良い酒に仕上がると思います。

麹米には酒米の最高峰「山田錦」(兵庫県・徳島県)を使用し、酵母は穏やかな香りを出す「きょうかい901号酵母」を選びました。

お酒単体でお飲みいただいても十分楽しんでいただけますが、ぜひ、お料理と合わせてお召し上がりください。「究極の食中酒」と武田杜氏が掲げるように、「どんな食事にも合わせやすいですが、濃いめの味付けかつ脂の乗った魚料理には特におすすめ」です。

ラベル絵と蔵元周辺散策 夜景

蔵元のある海南市は温暖な気候で、熊野古道が南北に通り古くからの交通の要衝地で古い街並みが残されています。熊野街道沿いに形成された黒江地区は、江戸時代初期より「紀州漆器」の産地として知られ、のこぎり歯状に立ち並ぶ京風の伝統的な建造物は、一見の価値があります。また、市内の藤白神社は、「佐藤」姓に次いで二番目に多い「鈴木」姓の発祥地といわれています。

海のイメージが強い海南市ですが、実は最近夜景スポットが人気です。雨の森公園から望む和歌山市と海南市の夜景は、驚きと幻想的な気分を満喫できます。

醸造元/中野BC(株)