日本名門酒会

2020夏の頒布会 夏の爽酒探訪


第3回
8月

たまのひかり じゅんまいぎんじょうしゅ

玉乃光 純米吟醸酒

[京都府京都市伏見区]


京都ならではの米と酵母で醸した、すっきり軽快、たおやかで上品な香味

720ml
720mlコース

生貯蔵


白崎杜氏(左)と丸山社長(右)

蔵元について 江戸時代初期、紀州、和歌山城下で創業した蔵元は、終戦のひと月前の和歌山大空襲によって酒蔵と住まいを焼失しました。昭和24年、新天地として選んだのは酒都・伏見。その15年後には純米酒を発売するなど、一貫して高級酒に特化した蔵元です。

お酒について 麹米と酒母米に京都産の酒造好適米「祝」を、掛米には京都で開発された専用品種「京の輝き」を用い、「きょうかい901号酵母」で京都の酒らしい上品な香味に仕上げました。アルコール分14度台として、すっきり軽快な口あたりのたおやかな純米吟醸酒です。


(写真左)「玉乃光」蔵元 (写真右)酒蔵を眺めながらクルーズを楽しめる

ラベルに描かれた蔵周辺の物語 室町時代、現在の京都市の中心部には三百を超える蔵元がありましたが、京都が戦場となった応仁の乱で、その多くが失われ、一部の蔵元は伏見に逃れました。鴨川・桂川・宇治川・木津川が合流し、淀川となる伏見に、太閤秀吉が城を築くと、伏見は城下町、宿場町、淀川水運の物流拠点として発展。豊かな水、底冷えのする京の冬、物流の利が伏見を全国屈指の酒どころに育てました。蔵元が甍を競うあたりを流れる濠川は、伏見城の濠の一部として作られ、伏見の酒も船で出荷されていました。「玉乃光」蔵元もこの一角にあります。

  • 【予定値】
  • 原料米/京の輝き・祝(京都府産)
  • 精米歩合/60%
  • 仕込水/桃山丘陵の伏流水(伏水)
  • 酵母/きょうかい901号
  • アルコール度/14度
  • 日本酒度/+3.5
  • 酸度/1.6
  • アミノ酸度/1.4
  • 杜氏/白崎哲也(社員杜氏)

醸造元/玉乃光酒造(株)