第1回
6月
わかたけ じゅんまいぎんじょう《しずおかこうぼ New-5 しこみ》
[静岡県三島市]
720ml 瓶貯蔵
各県単位で始まった酵母開発に先鞭をつけたのは静岡県でした。静岡県工業技術研究所で誕生した「静岡酵母 HD-1」の登場によって、静岡県は昭和61年の全国新酒鑑評会において、21蔵の出品で17蔵が入賞。そのうち10蔵が金賞を受賞し、全国的にはほとんど無名であった静岡の日本酒が、一躍注目を集めました。この酵母による吟醸酒は、昭和の吟醸酒らしいバナナやメロンのような香りで、酸味の少ない辛口の味わいでした。その後、改良や新たな分離によって、現在の静岡酵母は7種類のバリエーションがあります。
「静岡酵母 HD-1」よりも酸の生成を減らし、純米吟醸に適するように改良された酵母「静岡酵母 New-5」を使用した純米吟醸酒をお届けします。上品な香りで、控えめな甘味のすっきりとした味わいは、食中酒としても最適な静岡型吟醸酒の特徴です。少し冷やしてお召し上がりください。
蔵元について 創業/天保3年(1832年)
静岡県のほぼ中央、緑豊かな茶畑と大井川が織りなす自然に恵まれた宿場町に「若竹」蔵元はあります。「麹は手をかけ、五感で感じて造りたい」との思いから、レギュラー酒から大吟醸まで、全量同じ10kg盛の麹箱を仕様。飲んで本当に美味しいお酒を目指し、個性輝く地酒造りをすべく日々努力を重ねています。