日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

最も美しい音色で鳴ると評される蔵近くの白浜・出ヶ浜。海の綺麗さを証明しています。

幻想的な鳥取砂丘が広がり、「因幡の白兎」伝説も残る神話の故郷・鳥取市。古代出雲文化の遺跡も多く残ります。藩政時代には鳥取藩32万5千石の城下町として発展し、山陰最大の都市でありながら、自然も豊か。蔵は市の西端、北に魚介の宝庫である日本海、南には1,200m級の山々が連なる中国山地を臨む、三方を山に囲まれた青谷町の田園地帯にあります。因州和紙の産地としても知られ、清涼な水に恵まれ、秋には良質な酒米が実ります。海岸線には白浜が連なり、町の海水浴場でもある出ヶ浜は、全国鳴き砂サミットで最も美しい音色で鳴る浜と評されたほど。清浄な自然に恵まれた雪深い冬の寒さの中で、名酒を育んでいます。


歴史

歴史

平成16年に広島国税局清酒鑑評会で優等賞を治めたときの賞状。

蔵の創業は明治20年(1887年)。古より「日置郷」(古代の出雲臣族系技術者集団・日置族の郷)と呼ばれる蔵のある地には、旧正月の頃春に先がけて満開になる桜の銘木があります。酒銘の「日置桜」はこの銘木にちなみ、冬雪深いこの土地で春を待つ心に酒を酌み交わす意を込め、また、「日を置くほどに佳くなる酒であるべし」という信念を込めて名付けられました。昭和13年(1938年)には、全国清酒鑑評会3年連続入賞により山陰初の全国名誉賞を受賞、昭和43年(1968年)に中国地方で初めて吟醸酒を市販、昭和49年(1974年)に東京農業大学品評会でダイヤモンド賞を受賞するなど、山陰の名酒として歩んできました。平成2年(1990年)から、姿を消し幻の米と呼ばれていた鳥取原産の優良酒米《強力》を一握りの種籾から地元で復活栽培し、より地酒としての特色を強めた酒を醸しています。2003年には「生モト造り」を100年ぶりに復活させました。


造り

造り

麹造り

「醸は農なり」の精神に基づき、特定名称酒に関しては、《強力》を始めとして、地元篤農家によって低農薬・低肥料で育てられた契約栽培米を使用。米作りの段階から意識的に酒造りを行う一貫造りを行っています。小さな蔵ながら、昔ながらの手造りの製法を徹底して守り、なおかつ、品質向上のために近代設備も早い時期から整備。仕込みから出荷までの品質管理も徹底して行っています。毎年、遊び心を持った製品を必ず一つ仕込むなど、一つ一つの酒の個性を大切にし、鳥取ならではの味わいを大切にしています。


味わい&合う料理

食

手軽にして底知れぬ酒肴力を持つ「あごちくわ」

日置桜の味わいはひと夏を越した時にあらわれます。やわらかく上品な香りと、熟成するごとにまろやかさを増し、原料米の旨味が充分に発揮される「秋あがり」の味わいです。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

鳥取といえば、やはり海の幸。日本海で育った魚介類は、身が絞まってコリコリした食感が真髄。お勧めは、ハタハタモサエビ白イカの刺身。安くて鮮度は最高。これに合わせる酒は、当然キリッと引き締まった辛口の純米酒しかないでしょう。手軽なおつまみの代表格は「あごぢくわ」。これ,をワサビ醤油でつまみながら、ぬる燗の伝承強力で合わせる。相性にびっくりされること請け合いです。