日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

那覇のビーチ。

本土とは異なった歴史、文化、自然を持つ沖縄は、日本最西端・最南端に位置し大小1,600の島々から形成されています。亜熱帯海洋性の気候と暖かい黒潮の海に恵まれた沖縄には、珊瑚礁や白い砂浜などの美しい海と、熱帯・亜熱帯性の植物が群生し、天然記念物に指定されている生物も多く生息しています。歴史的には14世紀初め、琉球王朝時代に中国や東南アジアと盛んに貿易をおこない、陶器・織物など様々な貿易品とともに技術を習得し、今日の沖縄の伝統工芸などに継承されています。「琉球泡盛」もその中の一つで、シャム(現代のタイ)から伝わったラオ・ロンという蒸留酒が泡盛のルーツといわれています。今では国際的なコンクールで金賞を受賞するなど世界的にも高い評価を得ています。


歴史

歴史

写真右は「海乃邦 45度」。熟成味あふれる円熟した味わいを原酒ならではのインパクトで味わえます。写真左は割り水した「海乃邦 25度」。風格ある味わいを気軽に味わえます。

組合の設立は沖縄の本土復帰を目前に控えた昭和51年(1976年)、沖縄県内の泡盛蔵元各社の生産する泡盛を仕入れ、長期熟成させて良質の「古酒・泡盛」を県外に安定的に移出することを目的として、県内の泡盛製造業者46蔵全員が参加して創立されました。琉球王朝時代から古酒(クース)は珍重されていましたが、当時、多くの蔵元の規模は小さく、蔵元単体では泡盛を熟成させる余裕がありませんでした。そこで協同して品質を高めていこうと結成されたのが始まりです。昭和55年には3年熟成の「紺碧」を発売。「海乃邦」は昭和62年(1987年)に沖縄県で行われた海邦国体を記念して生まれた古酒の逸品。この10年古酒「海乃邦」は本格派の古酒として、現在、組合を代表する銘柄になっています。


造り

造り

貯蔵タンク。酒質審査委員会の基準をクリアした原酒だけが集められる。

沖縄県下の全泡盛蔵元から良質な原酒のみを集め、さらに長期貯蔵で熟成させた古酒(クース)づくりに努めています。原酒の集荷に際しては、毎年大学教授を始めとする酒の専門家による酒質審査員に委託し、酒質を厳しくチェックしています。昔から琉球泡盛は古酒(クース)をもって極められると言われるほど熟成の風味を大切にしてきました。その伝統が、丹念に磨き上げられた芳醇な香りと深いコクが魅力の「海乃邦」「紺碧」「南風」などの一滴一滴にいきづいています。泡盛業界がひとつになって開発した逸品の味をお楽しみください。


味わい&合う料理

食

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長期貯蔵で熟成させた古酒の、熟成味あふれる円熟して芳醇、風格ある味わいを楽しめます。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

沖縄県酒造協同組合のサイト「琉球泡盛むーとぅ家」のこちらにレシピ付きで各種紹介されています。