日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

薩摩富士とも呼ばれる名峰・開聞岳。海に突出して聳える円錐形の姿は、南薩摩のシンボルとなっている。

薩摩半島最南端に位置する指宿(いぶすき)市は、豊かな自然と美しい景観に恵まれた観光の街です。名峰・開聞岳が黒潮洗う青い海に優美な姿を映し聳え、九州最大の広さを誇るカルデラ湖・池田湖や火口湖・鰻池の湖面が輝き、砂むし温泉をはじめとする温泉も充実。近年では08年のNHK大河ドラマ「篤姫」の生地としても人気を集めました。年間を通して温暖な気候で「日本のハワイ」を謳っており、夏期には市職員がアロハシャツを着用するユニークさも。蔵は市の北部、篤姫の生家・今和泉島津家の城下町として栄えた地区にあり、鹿児島湾を一望できる「宮ヶ浜駅」の近くに建ちます。


歴史

歴史

半世紀以上焼酎造りに携わった大ベテラン杜氏・黒瀬勉氏。

蔵元は、沖縄などとの南洋貿易で莫大な財をなした薩摩の豪商・濱崎太平次をその祖先に持ちます。濱崎太平次は明治維新の頃に天障院篤姫が徳川家定のもとへ輿入れする際、西郷隆盛らに依頼され、その費用を用立てた人物。明治37年(1904年)に創業し、以来、慈悲の酒「養老」という銘柄で地元では「養老さん」と呼ばれ親しまれてきました。一時期、廃業に追い込まれましたが、しかし、復活を待望する地元の根強い声により、平成17年(2005年)春に蔵を改築して25年ぶりに復活。杜氏の里から招いた熟練杜氏・黒瀬勉氏の指導のもとで造られた焼酎は、復活していきなり、平成18酒造年度鹿児島焼酎鑑評会にて優等賞を受賞する快挙を成し遂げています。


造り

造り

明治37年の創業以来、使われている和甕で一次仕込みが行われる。

ベテラン杜氏・黒瀬勉氏の指導の下、蔵元当主自ら製造現場に入って指揮をとり、若き蔵人たちがサポートする体制で、800石の小さな蔵ならではの家庭的な雰囲気と手造り感漂うの中での焼酎造り。麹米用の米の半分は鹿児島県産《ヒノヒカリ》、黒麹菌は河内源一郎商店《黒麹菌ゴールド》を用い、原料となる芋は焼酎造りに最適とされている南薩摩産《黄金千貫》を中心に、いろいろな種類を使い分けています。一次仕込みには、今はもう作る職人もいない明治37年の創業時より使い込まれた和甕を使用。濾過も原料の風味を引き出すためにできるだけ軽く止め、透き通るような香りと芋の甘みが活きる繊細でやわらかな焼酎を造り出しています。


味わい&合う料理

食

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「助太刀」は、すっきりとした甘さを楽しめる繊細でやわらかな風味。食中酒に最適。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

全国的にも有名な、白身魚をゴリゴリとすりつぶして油で揚げた、できたてのさつま揚げ。あるいは錦港湾で取れたきびなごを酢味噌でいただく刺身。薩摩地鶏を軽く火であぶって、にんにくしょうゆで食べる地鶏のたたき。鹿児島さん黒豚のロース肉のしゃぶしゃぶ。鹿児島県産黒牛の焼肉。このような脂っこい料理にはやはり焼酎が合います。