日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

鳴門海峡にかかる鳴門大橋

瑠璃色の瀬戸内の海に浮かぶ淡路島。世界最長の吊り橋・明石海峡大橋と、鳴門の渦潮の上を渡る鳴門大橋がかかり、本州と四国を結ぶ重要拠点として注目されますが、高速道路を降りると懐かしく素朴な農漁村の風景が広がります。山や丘陵から流れる清らかな水、澄んだ空気、穏やかな光、「鳴門の渦潮」や白砂青松の「慶野松原」など自然美に溢れた温暖な土地です。国産み神話の舞台として古事記、日本書紀に登場するなど古代歴史ロマンにも溢れ、「おのころ島神社」を始め各所に史跡、名刹が残されています。また、古来『御食津国(みけつくに)』と呼ばれたほど、『山の幸』『海の幸』も豊富。それらを際だたせる名酒が育まれました。蔵は島の南部、南あわじ市の緑豊かな三原平野の田園地帯にあります。


歴史

歴史

蔵元から歩いて10分ほどの場所にある「おのころ島神社」。イザナギ、イザナミ2尊を祀る。日本三大鳥居の一つ。

蔵の創業は昭和20年(1945年)。島の南部の酒蔵10軒が合併して発足。酒銘「都美人」はその中の1軒のもので、もと伏見の酒造家の商標でした。創業当初に存在した様々な銘柄の中から、いちばん響きの良い名前を採用したといいます。近年、数を求める蔵から「質を求める蔵」の性格をより強くし、地元農家と協力して有機無農薬栽培にも取り組み、淡路島で一番の米どころ五色町・鮎原では合鴨農法も行われています。「木桶仕込み」への取り組みや、全国にも数件だけともいわれる「槽掛け天秤搾り」を復活させるなど、昔ながらの技法を今の時代に活かしています。


造り

造り

復活させた「槽掛け天秤搾り」。酒袋が並べられた槽に天秤棒で少しずつ加圧をしながら酒を搾る。時間はかかりますが、搾られる酒は純粋な酒の香味を引き出し、芳醇な酒質を生みます。

米の持つ地味を味と香りにどう活かすかを課題とし、時代の流れに媚びず、創業以来、山廃モトと速醸モトを併用し、醸造石数の半分以上を酒造りの基本である昔ながらの山廃で仕込んでいます。山廃仕込みの酒はやや厚みの酒質ながらすっきりとした口当たりで、奥行きの深い味わいに。燗あがりする酒質は酒の神髄との評価も得ています。仕込み水には、淡路島最高峰の論鶴山のやや硬水の伏流水を使用。米は地元での契約栽培米など兵庫県産米を使用。すべて自家精米し、吟醸酒に用いる高精白米は3昼夜かけて丁寧に磨き上げます。大吟醸などには100年ぶりに復活させた「槽掛け天秤搾り」が用いられ、今までの倍の時間かけて搾られる酒は純粋な酒の香味を引き出し、芳醇な酒質となります。


味わい&合う料理

食

鳴門海峡の新鮮な海の幸

山廃仕込みは力強い酵母が生まれ、まろやかな旨みと芳醇なコク、きめ細かい酒質ができあがります。大吟醸は自然な風味を残すよう濾過しません。多様な酸が味わい深く、ほのかな吟香が印象的です。他製品は、渋・酸・苦が醸し出す奥深い芳醇とした酒質。特に燗上がりが最高です。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

鳴門海峡の新鮮な海の幸 鳴門の鯛わかめ、新鮮な海の幸の力強く生き生きとした美味しさは、お酒と合わせることでいっそう鮮やかになります。


周辺情報

淡路人形浄瑠璃 南あわじ市の三原地区が発祥の地といわれる500年の歴史を持つ人形浄瑠璃。西宮から「傀ぐつ師」の元祖と言われる百太夫が淡路島を訪れ、地元の人に伝えたのが始まりといわれ、江戸時代には阿波藩主の蜂須賀氏の保護もあって、40以上の一座が全国を巡回していたといいます。

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