日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

漁港・商港・工業港でもある重要港湾・八戸港。八戸漁港は日本一のイカの水揚げ基地。

青森東部、太平洋に面した八戸市は、八戸港を抱える水産と工業の街。八戸港は古くからの漁港であり、江戸期に東廻り航路が開設されてからは商港としても発展、現在は背後に東北有数の臨海工業地帯を従える工業港としての側面も備え、国際コンテナ定期航路も開かれた国際物流拠点になっています。この八戸港の近く、江戸時代に八戸藩の城下町として栄えた街の中心部に、蔵は建ちます。市内には縄文遺跡が数多く残り、十和田湖、八甲田連峰、種差海岸の自然公園など自然にも恵まれ、東北新幹線が開通してからは青森県の陸の玄関口として多くの観光客が訪れます。毎年、南郷区で開催されるジャズ・フェスティバルも有名。夏は偏東風(ヤマセ)の影響を受けて冷涼、冬の積雪は比較的少なく乾燥した晴天が続きますが、寒さはたいへん厳しく、スケートが盛んなこともあり「氷都」とも称されています。


歴史

歴史

昭和まで実際に使われていたレジ

蔵の創業は江戸時代後期の天明6年(1786年)、11代将軍徳川家斉の時代。蔵元はもともと呉服商を営んでいましたが、酒屋を買い取って酒造りを始めたといいます。6代目・橋本八右衛門照訓(てるみち)の時代の大正9年(1920年)、本格的に酒造りに取り組み、八戸清酒の名を不動のものとしました。大正8年にそれまでの銘柄「老の友」より「八鶴」に。この「八鶴」の文字は横山大観筆であり、書き料は清酒四斗樽であったといいます。昭和19年(1944年)の戦時企業統制令により13の酒造場を統合して八戸酒類株式会社がに。現在8代目当主のもと、八鶴工場、五戸工場の2工場で酒造りをおこなっています。協会酵母10号はこの蔵が発祥といわれています。


造り

造り

甑による蒸かし取り

仕込み水には岩手県葛巻町袖山高原を源流とする馬淵川の伏流水をくみ上げた、カリウムが多く発酵力が旺盛な軟水を使用。原料米は主に青森県産の《華吹雪》《むつほまれ》を中心に、また吟醸では県で新しく開発された《華想い》を中心に使用しています。酵母も特定名称酒には青森県酵母を使うなどオール青森県産にこだわっています。また10号酵母発祥蔵だけあって、本醸造や定番酒には10号酵母を使用し、酸の少ないスッキリとした酒質に仕上げています。南部杜氏の技と魂で北国の厳寒のなか丁寧にじっくりと醸される青森の地の酒です。


味わい&合う料理

食

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酸の少ない、のどごしの良い酒を造ることを第一に考え、香味のバランスを特に重視しています。 北国の海産物に良く合う淡麗な味わいは、冷やしてもお燗にしても飲み飽きしません。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

八戸のつまみといえば、やはり海産物。なかでも定番が塩から(烏賊、ほやなど)。すっきりやや辛口の純米酒とあわせると絶品です。


周辺情報

種差海岸 約880haの敷地に広がる国立公園。天然の芝生が敷き詰められ、海浜植物の宝庫でもあり、八戸を代表する行楽地。

蕪島 うみねこの繁殖地として天然記念物指定を受けている。

是川石器時代遺跡 八戸市は縄文遺跡の宝庫。現在約270カ所もの遺跡が確認されている。中でも是川石器時代遺跡は出土品633点が重要文化財指定を受けている。

八食センター 八戸の食を堪能したいなら、こちら。約60店舗が軒を連ねる広大な郊外型食市場。水揚げされたばかりの新鮮魚介類、乾物や珍味、お土産、八戸名物が勢揃いする。

十和田湖 十和田火山の噴火によって形成された青森県・岩手県・秋田県にまたがる二重カルデラ湖。深く青い水をたたえる神秘的な美しさで定評があり、周囲に広がる渓流や八甲田連峰の樹氷、原生林に覆われた八幡平など十和田国立公園の自然とともに、多くの観光客を魅了。

八甲田連峰 青森市の南側にそびえる火山群の総称。標高1,585mの大岳を主峰とし、赤倉岳、小岳、高田大岳などの山々がほぼ同じ高さで並び、それぞれの峰が優美に裾を広げる。周辺は名だたる豪雪地帯で日本有数の山岳スキー場としても有名。活火山だけあって山のいで湯があちこちに湧出。

八戸市観光情報サイト「八戸観光Navi」

青森市観光「あおもり案内名人」

青森県観光情報サイト「アプティネット」