第3回
8月
たまじまん じゅんまいぎんじょうしゅ
多満自慢 純米吟醸酒
[東京都福生市熊川]
大吟醸規格で精米。爽快な酸味と甘味のバランス活き活きとフレッシュ
1.8Lコース 720mlコース
生貯蔵
石川社長(左)と前迫杜氏(右)
蔵元について 熊川村の名主でもあった14代石川彌八郎氏は、慢性的に水不足だった熊川村に玉川上水の水を引込み生活用水、灌漑用水とするとともに、水車精米による酒質の向上を計画しました。完成から130年、熊川分水は、いまも蔵元の敷地内を清らかに流れています。
お酒について 近年評価が高まる北海道産の酒造好適米を大吟醸規格の精米歩合50%まで磨き、爽やかなリンゴ酸を作り出す「きょうかい1501号酵母」で醸しました。上品な果実香、爽快な酸味と甘味のバランスをいきいきと感じられてフレッシュ、暑い夏にキンキンに冷やして美味しい純米吟醸酒です。
(写真左)「多満自慢」蔵元 (写真右)麹造りの風景
ラベルに描かれた蔵周辺の物語 東京の西部、米軍の横田基地があり、アメリカンな雰囲気を醸す福生市。その前身である福生町は、福生村と熊川村が合併して誕生しました。この辺は、多摩川の河岸段丘の上に位置するため、水利が悪く慢性的な水不足に見舞われていました。江戸期、村人たちはたびたび多摩川の水を江戸市中に送るための玉川上水の分流の建設を幕府に嘆願していましたが、願いは叶いませんでした。明治になり、この長年の住民の願いを実現させたのが、熊川村の名主だった「多満自慢」の当主14代石川彌八郎氏でした。
- 【予定値】
- 原料米/ななつぼし・吟風(北海道産)
- 精米歩合/50%
- 仕込水/上総層群東久留米層の伏流水
- 酵母/きょうかい1501号
- アルコール度/15度
- 日本酒度/未定
- 酸度/未定
- アミノ酸度/未定
- 杜氏/前迫晃一(南部杜氏)