立春蔵元通信
from 若戎 重藤企画室長
2006.1.12

◆仕込みの予定
 12月25日にモト立(酒母仕込み)を行い、1月9日より本仕込を開始。12日に仕込みが完了しました。平成17酒造年度は、伊賀地方も厳しい寒さが続き、仕込み作業には最適なコンディションの中で酒造りに取り組んでいます。

◆造りの現場から
 今期は更なる品質の向上のために、より丁寧な酒造りに取り組んでいます。
 原料米の五百万石は刈り取りまでの天候にも恵まれ、非常に高品質で精米中も砕米も少なく、予定通りの原料処理が行えました。麹については更に研究を重ねて、吟醸型のモロミ経過に対応できる突破精型仕上がりました。また酒母は育成日数をより長く取り、より力強い良質な酵母の育成に努めました。1月8日に酒母の育成が完了しましたが、馥郁とした爽やかな香り溢れる、健やかで力強い酒母が出来上がったと感じています。このままモロミでも順調に進行し、芳醇な香りとキメ細やかでふくよかな味わいを醸すと確信しています。
 使用酵母は、若戎酒造の立春朝搾りの定番の若戎7号酵母(WK-7)。この酵母の特質をより引き出すために、造りの細部まで毎年研究を重ねています。また、今期はより理想的な蒸米を上げるために、蒸米の冷却設備を導入しました。この設備は、全ての仕込みに関係してきますが、既に上槽したモロミについても、明らかな成果を上げています。

◆メッセージ&蔵元近況
 今期の酒造りを司るのは、溝畑利行(製造課長)と貴田稔之(品質管理課長)。中村貢(但馬杜氏/製造顧問)が温かく見守る中で、2人のトシユキのコンビを中心に酒造りが進行しています。
 また今期は酒造りのスタッフも更に若返り、平均年齢34歳。一致団結して、全員『酒造専心』で取り組んでいます。若戎の『立春朝搾り2006』。ご期待下さい。
≪ 追伸 ≫
 詳細は未定ですが、今期は参加加盟店様とお買い上げいただいたお客様に、福徳開運に御利益のある、えびす様にちなんだお品を準備しています。

2月4日をお楽しみに!

-CLOSE-