日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

名水が躍る安達太良山。

東に阿武隈山、西には高村光太郎の「智恵子抄」にも詩われた安達太良山を臨む福島県二本松市。奥の松の八千代蔵は、緑豊かな大自然の懐に抱かれた地にあります。水齢約40年といわれる名水「安達太良山の伏流水」はミネラル分をバランス良く含み、酒づくりに理想的な水です。米作りに理想的な気候風土では福島県の酒米が健やかに育ちます。清らかな大気に満ち溢れ、夏は涼しく、冬は雪が降れば根雪となる厳寒な気候であるため、酒の醸造、貯蔵には絶好の環境です。


歴史

歴史

昭和8年の全国品評会優等賞受賞記念写真。

蔵の創業は享保元年(1716年)。江戸時代初期、蔵元である遊佐家は奥州二本松藩・丹羽氏の頃に菜種油を販売する油商を営んでいましたが、初代・金之丞が酒づくりを開始。遊佐家に代々伝わる住居判「奥州二本松」から「奥」と「松」をとって酒銘を「奥の松」としました。歴代の当主は金之丞と伊兵衛の名を交互に襲名してきましたが、これは金之丞が実子、伊兵衛が婿養子と、繁栄を維持するための厳しい商家の掟でした。明治維新後には、千石酒屋として繁栄。16代・伊兵衛の頃には、昭和8年の全国品評会優等賞受賞、昭和10年の全国名誉杯を皮切りに連続受賞を達成し、「伊兵衛の吟醸蔵」との名声を獲得し、名実共に福島県を代表する酒蔵としての地位を確立しました。


造り

造り

業界に先駆けて導入されたパストライザー(瓶詰後殺菌設備)

昭和の初期に「伊兵衛の吟醸蔵」と讃えられた16代・伊兵衛。その流れをくむ西須清作、北條福司、鈴木一郎ら各杜氏が生み出した技と心を越後杜氏・高津恭次郎氏が受け継ぎ、現在は殿川慶一杜氏に伝承されています。「越後流の酒づくりによる二本松の酒を醸す」という意志のもと、伝統の技を進化し続ける努力しています。また2001年、酒造業界において ほとんど普及していないパストライザー(瓶詰後殺菌設備)を 導入し、酒質を格段に向上させました。


味わい&合う料理

食

バランスがよく旨み深く、飽きのこない味わいです。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

阿武隈の紅葉漬 生鮭の身を糀と塩で漬け込みイクラをのせた漬け物。糀の香ばしさと甘さに絶妙に塩味が効き、プルンとした食感が心地よい、阿武隈川流域に伝わる贅沢な味です。


周辺情報

岳温泉 安達太良山連邦にある温泉で、坂上田村麻呂が東征の折に発見したといわれます。

智恵子の生家 高村光太郎「智恵子抄」で知られる女流洋画家・高村智恵子。その造り酒屋を営んでいた生家。裏には作品を展示した「智恵子記念館」が。

霞が城公園 県立の城跡公園で、初代二本松藩主・丹羽光重公が築いた二本松城址。1700本の桜が咲き乱れる春はもちろん、四季折々の表情を見せる庭園が見物。

二本松菊人形 毎年10月から11月まで開かれる菊祭り。二本松には藩政時代より菊の愛好者が多く、昭和初期から菊人形が街に飾られていました。

二本松提灯まつり 日本三大提灯祭りの一つで、350個もの紅提灯を鈴なりにつけた「太鼓台」が、10月4〜6日の3日間、街を練り歩きます。

二本松市観光ガイド

二本松市観光連盟

ふくしまの旅 福島県観光情報サイト