日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

最も古く米作りが行われた地方のひとつ播州

兵庫県姫路市の北東、米どころ播磨平野のほぼ中央に位置する加西市は、北に中国山地がせまり、南は播磨中部丘陵地帯の小高い山々に囲まれた緑豊かな田園都市です。古来から山陰と山陽、さらに畿内を結ぶ交通の要衝で、古墳や仏教史蹟ほか、出雲から大和へ伝えられたという酒造りの伝説を証明するかのような史蹟も残ります。この加西から東に向かう一帯は、酒米の最高峰《山田錦》の主産地として知られています。温暖で降水量が少ないため、水田地帯には米作りのための水を確保する多くの大小の溜池が点在し、より一層風光明媚な景観美を醸し出しています。蔵は市の南西端、善防山のふもとに建ちます。


歴史

歴史

天台宗の名刹、国宝・法華山一乗寺本堂

蔵の創業は天保10年(1839年)。代々名主であった稲岡作五郎氏によって創業されました。酒銘は、近郊の名刹・法華山一乗寺の見事な紅葉の「錦」に、めでたい言葉「富久」を合わせて「富久錦」と名付けられました。以来、常に日本酒の将来を見据えた考え方は歴代当主に受け継がれ、平成4年(1992年)には全量「純米酒」だけを造る蔵となり、さらにそれを進めて平成8年(1996年)には、使う米のすべてを地元加西産にする「地米酒」を宣言。現在、すべての酒に使う酒米は加西産となっています。


造り

造り

製麹

「人と自然の調和」をモットーに、地の米・地の水を用いた純米酒のみを醸します。米は、酒造好適米《山田錦》をはじめ《キヌヒカリ》《日本晴》など、地元加西でとれる良質米を100%使用。 仕込み水には、緑豊かな播磨中部丘陵から流れ出し蔵内の井戸に湧き出すやや軟水の伏流水を使用。この水は醪の適度な発酵をうながすとともに、キメ細かな味わいを与えます。麹はすべて手造り、ゆっくりととしかし充分に発酵させることにより、米の旨味の中で最上級の成分だけを引き出します。年間を通して常に15℃に保たれる貯蔵庫の中で、ゆっくりと熟成させます。


味わい&合う料理

食

名物「鯖の押し寿司」。海の幸にも恵まれる

香りよりも味わいに重点を置き、料理との相性がよく、食べながら飲んで美味しい酒を目指しています。 味わいとしては濃醇タイプが主流です。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

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周辺情報

法華山一乗寺 蔵からも近い、西国26番札所。650年に法道仙人によって開基された天台宗の名刹。国宝の三重塔がある。

姫路城 蔵から車で約30分。江戸時代以前に建造された天守を有する国宝にして世界遺産。城漆喰の城壁が美しく、数々の小説や映画の舞台ともなった。別名白鷺城。周辺には歴史博物館や美術館、日本庭園・好古園、動物園がある。

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