お酒の歳時記

本格焼酎・泡盛

本格焼酎・泡盛の基礎知識:楽しみ方

原料の風味が生きる本格焼酎・泡盛は
多彩なスタイルで飲めるのも魅力です。
ロックや水割り、ソーダ割り、お湯割り、お燗と、
お好みに合わせた自由なスタイルでお楽しみを。

本格焼酎・泡盛Index
──────── 本格焼酎・泡盛の基礎知識 ────────
原料別の種類造りのポイント楽しみ方

オンザロックで ▼水割りで ▼ソーダ割りで
お湯割りで ▼お燗して ▼ストレートで

オンザロックで

一気に、急速に、まんべんなく冷やすのがポイント。グラスに氷を入れて、焼酎を上から注ぎ、右まわりに30回急速ステア。カランとした氷の響きも涼しく、南の風に吹かれながらいただきたい飲み方です。レモンやライム、スダチ、カボスなど柑橘類を絞っていただいても、美味。

水割りで

焼酎と水を1:1でわるのが美味しさの目安。焼酎のまろやかな口当たりが楽しめます。

また、お好みの割合で水割りを作り置き、数日間から数週間寝かせておくと、よりいっそう柔らかな口あたりになります。水で割るのが面倒! という方には、15〜17度の本格焼酎・泡盛「蔵割り」シリーズがおすすめです。

ソーダ割りで

今までメジャーにならなかったのが不思議なほど、爽やかに美味しい焼酎・泡盛のソーダ割り。本当に美味しいソーダ割りの作り方は、こちらでご紹介しています。

お湯割りで

理想のお湯割りは通称ロクヨン。25度の焼酎に熱いお湯を注ぎ「焼酎6:お湯4」の割合で割ります。すると、アルコール分15度、清酒の熱燗くらいの燗どころに。焼酎の旨みと香りが引き立ち、料理と一緒にいだたくのにもちょうどいい美味しさに仕上がります。

暑い盛りに夏バテしたときには、少々ぬるめの60度くらいのお湯で割るってぬる燗程度の温度に仕上げる「ゆる割り」もおすすめです。

焼酎が先か、お湯が先かは意見が分かれますが、焼酎そのものの風味を楽しみたいときは、お湯を先に。注いだお湯に焼酎を静かにさすと、最初の一口で焼酎そのものの風味を楽しめます。寒いときはもちろん、暑い盛りでもからだが疲れたときには、おすすめの飲み方です。

お燗にして


“黒ヂョカ”で楽しむ焼酎燗

蒸留酒でありながらお燗も楽しめてしまうのが、焼酎の面白いところ。焼酎王国の鹿児島や宮崎では、焼酎燗も楽しまれてきました。

"黒ヂョカ"は、この焼酎燗を楽しめる耐熱性を持たせた薩摩伝統の酒器です。あらかじめ水で割った芋焼酎を前日から黒ヂョカに仕込んでおき、一昼夜寝かせたら、黒ヂョカごといろりの火にかけて人肌のお燗にして楽しんだとか。飲み終わったら、明日の分をまた仕込み……と、一昼夜寝かせた焼酎のお燗は、焼酎と水が馴染んでやわらかで、お湯割りとはまた違う美味しさがあります。

前日から用意する手間をはぶきたいのなら、「蔵割り」シリーズ がおすすめ。あらかじめ蔵元で15〜17度に調整して、水とアルコールが馴染むのをまって出荷されるので、そのまま温めて気軽に焼酎燗を楽しめます。

ストレートで

何も足さない何も引かない、本格焼酎そのものの風味を満喫するなら、ストレートで。グラスやお猪口についで、チェイサーをつけていただきましょう。

特に暑い夏場には、アルコール度数55〜60度の高濃度の焼酎をギンギンに冷やして呑むと、汗がさっと引きます(「スタイリッシュなダレヤメ」参照)。本格焼酎・泡盛の故郷、南国の飲み方には、暑い盛りを健やかに過ごすための智恵がつまっています。

 
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