例年にまして高いレベルと感じました。原料米は量的に厳しい年で、米質は西日本の米や東日本の早生はやや融けが悪く、スマートな酒質になる傾向で、東日本の晩生は融けがよく味わい豊かなタイプになる傾向です。上品で繊細なものから、凝縮感のある豊かな旨味のものまでバラエティに富んでいます。秋からの冷え込みが早く、クリアな酒質が多いと感じました。近年の技術革新もあり香り高いものでも味わいと調和したものが多く感じられました。この冬の寒さがさらに新酒を美味しくしてくれそうです。

日本名門酒会本部 企画部長・森

12月10日の時点で試飲可能だった〈初しぼり〉の中から、酒販店や料飲店などお酒のプロの方々236名が、「これは美味しい」と太鼓判を押した総合人気ベスト12がこちら。年末年始の初しぼり計画のご参照にどうぞ。